内村航平 - 世界選手権・オリンピック動画集
# 体操競技
体操会のレジェントである内村航平選手の世界選手権・オリンピックの動画集です。 自分自身もよく見たくなるので、個人総合で圧倒的な強さを見せる内村選手らしく、個人総合の動画を集めてみました。
2008年(北京オリンピック)
床・鞍馬・跳馬・鉄棒のみです。吊り輪と平行棒の動画は見つかりませんでした…。
鞍馬で二度の落下がありながらも、91.975点という高得点を記録し、見事に銀メダルを獲得、世界にその名を知らしめた大会となりました。 ちなみに金メダルは中国の楊威選手で94.575という圧倒的な得点が記録されました。 もしも鞍馬の落下がなかったとしても金メダルは恐らく難しかったでしょう。
ここから内村選手の快進撃が始まります。
2009年(世界選手権)
内村航平選手が圧倒的な強さを見せ始めた大会です。 91.500という高スコア(2位はイギリスのダニエル・キーティング選手の88.925)という得点を叩き出しました。 2~4位が88点台の中91点というスコア(しかも平行棒でダブルスイングあり)は驚異的の一言です。
内村選手らしいエレガントな演技はこの頃から変わらないですね。 年々厳しくなるEスコアの採点ですが、内村選手に限ってはその影響があまりない選手だと思っています。
2010年(世界選手権)
床・鞍馬・吊り輪
跳馬
平行棒
鉄棒
2010年の内村航平選手は、92.331と前年よりも更に高い得点を記録しました。(これでもミスあり…) 2位はドイツのイケメン選手フィリップ・ボイ選手で、得点は90.048でした。 どの選手も新ルールに対応しつつ得点を伸ばしていますが、内村選手もまだまだ得点を伸ばしているのだからもうどうしようもないですよね。
北京の時は、もし2回の落下がなくても金メダルを取ることは出来ませんでしたが、この時は逆に2回落下していても金メダルを狙えてしまう無双っぷりです。
2011年(世界選手権)
そしてやってきました、2011年東京の世界選手権です。 圧倒的な強さを見せつける内村航平選手ですが、この大会はその中でも一際強さが際立った大会、個人総合の金メダルは内村選手が取って当然と言わしめた大会です。
ここまで金メダルは取りつつもミスがあったのですが(ミスが有っても金メダル取れるのが異常なのですが)、この大会の個人総合決勝ではノーミスで演技を通しきります。
そこで出た合計得点はなんと93.631というとんでもない得点となりました。 2位は前年と変わらず、2位はドイツのフィリップ・ボイ選手の90.530と、実に3点以上の差がついてしまいました。
難度と完成度を上げ続けている内村選手にただただ驚くばかりです。
2012年(ロンドンオリンピック)
コンディションが思うように合わないことにより、思うような演技をしきれなかったロンドンオリンピックです。
鉄棒で予選で失敗したコールマンを抜く、床ではめったに見せないお手つきをしてしまいました。
しかし、圧倒的な強さを持っていることには何一つ変わりはありません。 蓋を開けてみれば、92.690という得点で、2位のマーセル・ニューエン選手(ドイツ)は91.031と、約1.6点という大差を維持して優勝を収めました。
ちなみにこの時の鉄棒では、伸身トカチェフを使っていました。 もし、種目別に残っていたらリューキン(伸身トカチェフ1回ひねり)を予定していたとのことでした。
2013年(世界選手権)
この年は、体にも大きな負荷をかけて望んだ前年のオリンピックやルール改正の影響でもあり、床で難度を下げたり演技構成が前年から変わる種目も多い大会となりました。
2013年の結果は91.990での金メダル。2位は日本の加藤凌平選手の90.032。 難度をやや落として控えめな演技構成にしても、2位に大差をつけての優勝を果たす姿は圧巻でした。
跳馬に関してはこの年からヨー2(前転飛び伸身前方宙返り2回半ひねり)を投入し、難度を上げつつ内村選手らしい美しい実施を見せています。
鉄棒ではアドラーハーフ+コールマンという組み合わせを取り入れるなど進化が止まりません。
2014年(世界選手権)
2014年は中国に惜しくも団体で破れ現メダルとなった後での個人総合となりました。 鬼気迫るものがある演技でしたが、特に床は全ての着地を完璧に止めるという会心の演技となりました。
この時に内村選手は、91.965という高得点を獲得しています。2位はイギリスのウィットロック選手となり、得点は90.473でした。
全体としてかなりいい演技でしたが、ロンドンオリンピックの時と比べ内村選手を見てジュニア期を過ごした選手が徐々に台頭してきました。 確実に個人総合の超人化が進んでいることが見えつつあると言ってもよい大会だったと思います。
2015年(世界選手権)
リオオリンピックでの団体金メダルに向けて、前年よりも更に難度を上げたりEスコアのために構成を変更するなどして挑んだ大会です。 床で再び3回半ひねりを使ったり、8年かけて完成させたという大技リ・シャオペンを投入して美しい跳躍、高い得点を獲得してみせました。
当時のルールで92.332という超高得点を叩き出し、当然のように金メダルを獲得しました。 2位はキューバのラルデュエド選手の90.698と、2位以下との差を縮めさせません。
しかし、この時は4位にはベルニャエフ選手が来ていました。 鞍馬で大過失はありつつも、4位に入賞する姿はどこか北京オリンピックの内村選手を彷彿させるものでした。
どうでもいいですが、この時の実況の人は体操を好きな感じがして好きでした。笑
2016年(リオオリンピック)
ベルニャエフ選手との伝説的な激闘を制したリオオリンピックです。 実況によると、実に44年ぶりのオリンピックの個人総合連覇という偉業を達成しました。
内村選手の実力、世界を制し続ける勝負強さを見せつけつつも、世界との大きな差があると思われ続けていた状況が大きく変わった大会でもありました。
2015年に固めた演技を見事にこなした大会でした。 特に最後の1つのミスも許されない鉄棒での完璧な演技での大逆転は、感動的でした。
この時の合計点は、92.365という前年に続く超高得点でした。恐らく2013-2016年のルールでの最高得点と思われます。 しかし、2位のベルニャエフ選手も非常に素晴らしい演技を見せ、92.266という超高得点となり、本当に紙一重の大会となりました。
2017年(世界選手権)
予選の跳馬、リ・シャオペンを決めたかに見えましたが、足首を負傷して棄権。 個人総合への出場は叶いませんでした。
2018年(世界選手権)
練習中にヨー2で足首を再び負傷し、床や跳馬の演技が出来ない状態となってしまいました。 この歳も個人総合への出場は叶いませんでした。
2019年(世界選手権)
肩の負傷などによる練習不足の影響もあり、2019年はまさかの日本代表に入ることが出来ませんでした。
最後に
以上が内村選手の世界選手権・オリンピックでの個人総合の演技の動画集となります。 内村選手の身体の調子が戻れば再び世界で活躍を見せてくれると信じています! (内村選手が活躍できると考えている記事です。)
今年の東京オリンピックでは万全な姿見れることを心から願っています。
谷川兄弟など、日本選手は跳馬での負傷が相次いでしまっているので、どうにか対策がされることを願ってます。